• 漢方を通じて地域の健康に貢献します

春への対策

 

今年は春の花粉症がひどく、2週間ほど前から目の痒みが始まっています。

患者様の中にも

花粉症と言われたことがない方が初めて鼻炎薬などを飲む方が

おられます。

また花粉症の方でもいつもより早く症状がひどくなった方も

多いように思われます。

何事も早め早めの対応が重要かと再認識させられます。

さて漢方では、春の時期に備えて、

秋冬の間に韻を養うという考え方があります。

寒い時期に陰(栄養・休養)をしっかり取っておかないと、

陽が強くなり始める春先に病気が出やすいという考え方があります。

特に、日頃から体を潤す栄養分や体液が不足気味の陰虚体質の人は

注意しないといけません。

陽が相対的に高くなるために

・めまい

・のぼせ

・不眠

・躁鬱

など、いわゆる「木の芽どきの病」に

かかりやすくなるという原理です。

その対策として

陰を補っておく必要があるのですが、

代表処方としては

「六味地黄丸」です。

この処方は腎を補い、体を潤す作用があります。

そのため、慢性の消耗性疾患や炎症に用いることができます。

一般的に

手足の火照り、寝汗、口渇、めまい、耳鳴り、腰膝のだるさ、

女性では無月経、経血量が少ない、無排卵などに使われ

小児の発育不良にも用いられます。

春先に呼吸器系やアレルギー症状が出やすい人は

この六味地黄丸に麦門冬や五味子を加えた

「八仙丸」のような薬を早めに服用して

春を快適に過ごすことをお勧めします。

今日もありがとうございました。

コメントを残す