日本には元旦の朝、家族一同がそろって屠蘇酒を飲む風習があります。
1年間の長寿健康を祈願する習慣です。
数種類の生薬を調合した
屠蘇散(屠蘇延命散)を、清酒やみりんに一晩漬け込むお祝いのお酒です。
悪疫を防ぎ、病魔の退散を祈り、延命長寿、
無病息災を祈る行事でした。
屠蘇の風習も、中国で生まれた災難予防や
疫病逃れの呪術儀式が、日本でも平安貴族の迷信深い思想によって広まり、
現代の年中行事として伝わっています。
屠蘇とは「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」ところから
きているそうです。
「悪鬼・疫病を治し、邪気・毒気を払うとされて、
一人でこれを飲めば一家に疫なく、一家でこれを飲めば一里に疫なし、
元旦にこれを飲めば一年間病気にかからない」と信じられてきました。
屠蘇散の処方は、書物によって違いますが、一般的には
オケラの根(白朮)・サンショウの実(蜀椒)・防風・桔梗・桂皮・陳皮など、身体を温めたり、
胃腸の働きを助けたり、風邪の予防に効果的といわれる生薬を含んでいます。
⭐️ 飲み方
飲み方は日本酒300mlに溶かして5〜8時間後に取り出して服用するもの。
年功序列ではないですが、目上の方から飲みます。
それは目上の知恵が下に伝わるようにという想いからです。
当店では1包 180円で販売しています。
今日もありがとうございました