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こむらがえり

最近、朝晩の冷え込みが始まり、日中は暑いという体にすごく負担な状況になっています。
本来、秋はそのような気温変化が急激なために、どうしても体調を崩しやすい季節です。
故に、自律神経が崩れやすく、様々な症状が出る所以です。
今日は、こむら返り の話を少しさせて頂きます。
こむらがえりは、主にふくらはぎの筋肉が異常に収縮して、痙攣(けいれん)を起こすことで起こります。運動中や就寝中に発症することが多く、妊娠中や加齢によっても起きやすくなります。こむらがえりを起こすと、強い痛みを伴いますが、ほとんどの場合は数分間でおさまります。

筋肉の異常な収縮が原因

ふくらはぎなどの筋肉は過剰に伸びたり、収縮したりすると、無理な動きによって痛めてしまいます。それを防ぐために、センサーが備わっています。縮みすぎるのを防ぐのが腱紡錘です。そのうちの腱紡錘の働きが低下すると、筋肉が異常に収縮し、痙攣を起こしてしまいます。それが、こむらがえりです。

ミネラル不足に特に注意

腱紡錘の機能低下には、さまざまな原因が考えられますが、ミネラルバランスの乱れが大きいです。カルシウムとカリウムは、筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあります。この2つのミネラルを調整しているのが、マグネシウムです。3つとも大切なミネラルですが、特にマグネシウムの不足は腱紡錘の機能低下に大きな影響を与えます。

また、バランスも重要で、カルシウム:マグネシウム=2:1がいいとされています。

発汗による脱水や冷えにも注意!

ミネラルバランスの乱れのほか、運動中や就寝中の発汗による脱水、冷えなどの血行不良も腱紡錘の機能を低下させる原因になります。また、加齢によっても腱紡錘のセンサー機能は衰えます。そのため、60歳以降はこむらがえりが起こりやすくなります。さらに女性は妊娠中ミネラル不足になりやすく、それが原因でこむらがえりを引き起こすことがあります。

⭐️治療法とセルフケア

ミネラル・冷え対策を日頃から意識する

 

予防するには、十分なミネラルの摂取が欠かせません。

・マグネシウム・・アオサやワカメ、ヒジキなどの海藻類のほか、ナッツ類に多く含まれる。

・カルシウムは牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐や生揚げなどの大豆製品、ししゃもや

しらすなど、骨ごと食べられる魚に多く含まれる。

・カリウムは、長いもやさつまいもなどのイモ類、バナナやキウイなどの果物に豊富です。

冷えやすい方は、鶏肉、魚、大豆など、漢方では赤い食材が血を増やし、

血流をよくして体を温めるとされています。クコの実、なつめ、赤身の肉などもお勧めです。

運動中や就寝前は水分補給を

運動時や就寝時は、水分不足でこむらがえりが起きやすくなります。・運動中は、スポーツドリンクなどで水分とミネラルをこまめに補給しましょう。・就寝前にコップ1杯の水を飲むことも有効です。

・足が冷える人は、就寝時に靴下やストッキングを履くのも、予防につながります。

また普段からふくらはぎを伸ばす習慣・運動を意識するようにしましょう!

そして、何事もですが、急に足を動かしたり、伸ばしたりせず、徐々に体を

意識しながら動かすようにしましょう!

治療

漢方薬では、鎮痛作用、抗炎症作用の生薬が含まれた「芍薬甘草湯」が

よく処方されることが多いです。

1日1回程度であれば問題は起きにくいですが、たまに1日3回など処方されることを

見ることがありますが、その場合は治り次第、医師に再相談し中止をご検討ください。

血圧が上がる可能性があります。

また数日服用しても改善が見れない時は、再受診を。ふくらはぎと心臓などは関連性がありますので、他の病気が関わっている可能性もあります。

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