患者様を見てると、最近若い方が尿酸値が急に高くなり、
あまりの痛みに受診されるケースが多いように感じます。
痛風は、一昔前は、贅沢病とかも言われてたことから、
年配の方のイメージがありました。
そもそも痛風は痛風関節炎(痛風発作)といい、
血液中の尿酸値が高い状態が続くことで関節に尿酸がたまり、
激しい痛みを引き起こします。
多くは足の親指の付け根に痛みが起こり、
「痛風」という名前のとおり「風がふいても痛い」ほどの激痛です。
痛風の原因となる尿酸値が高くなるのは、遺伝的な要因も
ありますが、主に以下のような生活習慣や、肥満が原因です。
・お酒の飲みすぎ(特にビール)
・エネルギー(カロリー)の摂りすぎ
・プリン体を含む食べ物のとりすぎ(レバーなど)
・運動不足
このようなことから発症すると言われています。
しかし、運動していても発作が起きるケースもあるようです。
筋トレをしていると発作が起きたという方がおられます。
その理由が、
1 筋トレにより発生した乳酸が、尿酸より先に排泄され
尿酸の濃度が高まったため
2 運動することで発汗し、体内の水分が減ることで、
単純に濃度が高くなった可能性があるため
のようです。
でも1に関しては「有酸素運動」ではならないようです。
また、動物性タンパク質は本来あまり取らなくても良いと
言われている医師もおられますが、私も基本的には
日本人はそこまではいらないかと思います。
食べるとしても鶏肉ぐらいでいいかもしれません。
また尿酸値を下げるために、体内をアルカリ性にする
食材を取るように心がけてください。
ひじき、わかめ、大豆、芋類、人参、キャベツ、大根など。
またコーヒーもいいと言われています。
乳製品(特に低脂肪)というのもありますが、
これもまた日本人には本来不要なものです。
摂取されて、胃腸関係や肌などが体調変わらない方は
少量であれば構いませんが、いいものだから大量に
取るというのは正解とは言えないかもしれません。