さて、先日の続きですが、
味覚障害と言っても、それに対する処方は10通り以上あります。
昨今の味覚異常に対して嗅覚障害と同じ「当帰芍薬散」を
使用されるケースが多いようです。
しかし、あくまで漢方薬局で相談して頂ける場合は
「四診」(ただ薬局では三診)をした上での判断・処方になります。
まず味覚がどうなのかも勿論確認いたします。
例えば、甘みしか感じなくなったのであれば
他の症状が
口の渇き、口内炎、過食傾向、尿の色が黄色が濃い
便秘、舌の色が紅、苔が黄色等であれば
「脾胃熱蘊」と判断して
治療原則は「清熱」「瀉火」となり
「三黄瀉心湯」 をお勧めする可能性があります。
また同じ甘いでも
食欲がなく、疲れやすく、お腹が張っている感じで
便が出にくく、舌の色が淡いような方であれば
「脾胃気虚」と判断し
治療原則は「益気」「健脾」「養胃」となります
処方例として「六君子湯」が当てはまる可能性があります
このように、詳細に情報を集めた上で、処方決定した方が
より解決への近道となることが多いですので
詳細にご相談の上、お薬を決められた方が
良いのではないでしょうか?
今日も最後までお読みくださり、
ありがとうございましたm(._.)m